当社は現在、半導体製造装置、液晶製造装置、工作機械、食品製造装置などの部品製作を行っており、「金属複合加工」「特殊素材加工」「少量多品種加工」の3つを特長とする会社です。
創業から間もなく1世紀を迎える社歴を持ち、建設業から製缶・溶接、機械精密加工、組み立て・据え付けまでも行う「複合型の製造業」として長らく歩んで参りましたが、経済のグローバル化等、会社を取り巻く環境の変化に対応して、「第4の創業」とも言える事業革新に取り組んでいます。
当社が、熊本県南部の小京都・人吉で個人会社「山下鉄工所」として産声を上げたのは、1924(大正13)年11月。激動の時代・昭和がまさに幕を開けようとしていた時期でした。古くから南九州の交通の要所として、開けた人吉盆地ですが、黎明期の「山下鉄工所」はこの盆地内に仕事を求めるしかなく、農機具等の機械修理、門扉など鉄工建設物製作などを行っていました。これが「第1の創業」です。
戦後、1949(昭和24)年4月に法人化。「山下鉄工有限会社」となり、本業であった建築関係のほか、人吉市の上下水道工事など管工事・土木工事や水力発電所の主機、補機の点検作業などメンテナンス作業を手がけるようになりました。
とりわけ、九州電力(株)との結びつきが深まり、1965(昭和40)年には宮崎出張所を開設し地元・熊本県のみならず、隣県の宮崎でも事業を展開し、建設業を主力とする「第2の創業」の時期を迎えました。
この間、現在事業の主力である機械加工部門は、当時の新鋭汎用機を次々と導入。交通のハンデを抱えながらも、熊本県八代市の会社などから仕事を受注して技術力を蓄え、福岡県北九州市に進出してきた九州東芝機械(株)の協力工場となりました。1985(昭和60)年には高精度、短納期の対応をするため、NC機の導入を開始。現在ではNC旋盤やマシニングセンターなどNC工作機械だけでも20台を有し、人吉・球磨地方のみならず熊本県において、中小企業としては有数の設備を持つに至り、日立造船(株)や日本精工九州(株)からも発注頂くようになりました。
並行して、特殊素材の代表格であるグラファイト(黒鉛)・カーボンやセラミックスの加工にも挑戦。現在、東海カーボン(株)や京セラ(株)から発注を頂いております。また、1995(平成7)年7月には、九州自動車道が全線開通。
永年のハンデであった「地の利」の問題も解決し、取引先の拡大に対応して資本金を増資。1997(平成9)年5月には「山下鉄工有限会社」を組織変更し「山下機工株式会社」として新たなスタートを切りました。これが「第3の創業」に当たります。
その後も2004(平成16)年6月に生産子会社・有限会社YKコーポレーション、2011(平成23)年9月には中国合弁会社・青島南特加機械有限公司を設立して経済のグローバル化に対応。さらに特殊素材加工の高付加価値化を目指して2012(平成24)年6月には南日本特殊加工株式会社を設立しました。
事業を製造業へ特化するため、長年事業の主力であった管工事業やメンテナンス業など建設業部門からは2011(平成23)年9月を持って完全撤退することになりました。長年の「複合型の製造業」のスタイルを捨て、特殊な加工を行う製造業に経営資源を集中する「第4の創業」を推進中です。また、2018(平成30)年4月には13年ぶりの国内工場である第5工場(金属複合加工場)の建設に着手、同年7月には稼働しました。
多種多様な取引先のご要望にお応えし、21世紀を迎え、より一層飛躍できますよう精進を続ける心積もりでおりますので、今後とも変わらぬご指導、ご鞭捲の程よろしくお願いいたします。
第1工場(機械加工場)
〒868-0022
熊本県人吉市願成寺町1411-7 人吉機械工業団地内
敷地 2,400m²
建物 448m²
第2工場(グラファイト・カーボン加工場)
〒868-0022
熊本県人吉市願成寺町1411-9 人吉機械工業団地内
敷地 1,980m²
建物 230m²
第3工場(セラミック加工場)
〒868-0022
熊本県人吉市願成寺町1411-7 人吉機械工業団地内(第1工場と同敷地内)
敷地 2,400m²(第1工場と同一敷地)
建物 288m²
第4工場(セラミック加工場)
〒868-0022
熊本県人吉市願成寺町1411-7 人吉機械工業団地内(第1工場と同敷地内)
敷地 2,400m²(第1工場と同一敷地)
建物 600m²
第5工場(金属複合加工場)
〒868-0022
熊本県人吉市願成寺町1411-9 人吉機械工業団地内(第2工場と同敷地内)
敷地 1,980m²(第2工場と同一敷地)
建物 515m²